私が沖縄で「ダニ対策」の活動を始めると決意した日【琉大病院アレルギーセンター研修会】

こんにちは。「ダニ・チャタテムシ対策包括支援沖縄」のオオムラです。
もう6月ですが、今年2月に私の進む道を決定づけた大きな出来事――
沖縄県アレルギー疾患対策研修「アレルギーを知って子供たちを守ろう」に参加した日の学びと決意を、いま改めて共有したいと思います。
勉強会で受け取った3つの学び:
第1部 こどもの鼻アレルギー(耳鼻咽喉科・比嘉朋代先生)
・くしゃみ・鼻水・鼻づまりを悪化させる環境要因の中心はダニ。
・それでも「ダニ対策で症状が劇的に改善した」と断言できる論文は存在しない。
この“現場とエビデンスのギャップ”が強烈に印象に残りました。
第2部 日常でできるスキンケアの重要性(皮膚科・宮城拓也先生)
・アトピー性皮膚炎で炎症を起こした肌はバリアが壊れ、ハウスダストやダニの侵入を許してしまう。
・水の硬度や入浴後の保湿など、沖縄ならではのスキンケア注意点も多い。
「肌を守れなければ、ダニの影響はさらに深刻になる」ダニ対策とスキンケアは車の両輪だと感じました。
あと沖縄のシラミはトコジラミと同じようにピレスロイド耐性を持っているという興味深い話もありました
3部 食物アレルギーとアナフィラキシー対応(小児科・新垣洋平先生)
・二重抗原暴露仮説(食べるより触れるが早ければアレルギーを発症しやすい)
・ピーナッツなどのアレルゲンは、早くから「食べる」ことで体に慣れさせ、アレルギーを防ぐことができるという
・離乳食を早くから始めた方がいいという最近の考え
しかしダニは“食べる”より。触れるが多いかも。
でも空気中のダニの死骸や糞を吸い込んだ方がダニアレルギーは発症しづらいのか?
(私の頭がこんがらがる💦)
でも環境のダニ量はとりあえず減らす必要がある
それでもダニ対策の情報発信をやりたい理由
私のミッションは「ぬちぐすい部屋作り」を届けることです。
・終わりのない布団乾燥や掃除に追われる日々
・効果が見えにくいグッズへ流れる出費
・「自分のせいで子どもをアレルギーに…」と自責する親御さんの胸の痛み
比嘉先生のひと言が背中を押した
質疑の時間、思い切って尋ねました。
私「ダニ対策はすごく重要ですね。知り合いでダニ対策を専門にしている団体や個人いますか?」
先生「すぐには思いつきません。
私「私ダニ対策の活動を始めようと思ってます」
先生「まずは情報発信など頑張ってみてください。」
“誰もやっていないなら、私がやる。”
その瞬間、心の中で静かにスイッチが入ったのを覚えています。
これからの展望
・病院や薬局の待ち時間に気軽に相談できる“プチ相談ブース”の設置
・家庭で実践しやすい掃除・寝具管理・スキンケアをまとめた無料パンフレットの配布
・SNSやブログで沖縄の気候に合わせた実践的ダニ対策を発信し続ける
・実際に困ってる人の相談にのる、ご自宅訪問する!現場に出る
まずは広報。小さくても確かな一歩を積み重ねます。頑張ります!
おわりに
アレルギー対策は、一つの家庭だけで抱え込むものではありません。
このブログを通じて、そしてこれから立ち上げる活動を通じて、沖縄の子どもたちとご家族の笑顔を守るお手伝いができれば幸いです。
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